2/3(土)竹下和男さん&川島敏生さんの講演会

2月3日、本校の創設者故鳥山敏子先生の実弟で『弁当の日』の提唱者、竹下和男先生と、竹下先生のご友人である写真家の川島敏生さんをお迎えしました。竹下先生は毎年生徒と親にむけて、食や命など様々なテーマでお話をしてくださっています。

今回取り上げられた『月人 石』(福音館書店)は川島敏生さんの写真、乾千恵さんの書、谷川俊太郎さんの詩でつくられた字を感じる絵本です。乾さんの生命力溢れる書。それに見合った被写体をとことん探す川島さんのお話し。谷川さんの意表をつく奥の深い詩。子どもたちは書と写真、詩の織りなす世界にひきこまれた様子でした。

大人に向けての竹下先生のお話からは、家庭料理を始めとする暮らしの時間の大切さを考えさせられました。暮らしの時間を重ねる事で、より人間らしくなってゆく。今は暮らしの時間がないがしろにされている、という現実。しかし、人は環境を変える脳を持っている、という希望。親が自分の人生を楽しむのではなく、子育てを楽しむ、という勇気。また先生が編集された『はなちゃんのみそ汁』も 毎年恒例で観せて頂きましたが、溢れ出す涙がこらえきれませんでした。

子育ては一筋縄ではいかないけれど、子どもに対する考えを見直す機会になりました。皆さんもぜひ日本全国を駆け回る竹下先生の講演に足を運んでください。できるところから、少しづつ変わっていこうかなという気持ちになれますよ。
(3・7年保護者)

講座参加者からも感想が寄せられましたのでご紹介します。

竹下先生の講座は初めてでしたが、静かでユーモアのある語りに引き込まれ、あっという間の2時間でした。先生は5時間でも話し続けられるとおっしゃられましたが、私もずっとお聞きしていたい気持ちでした。
親としてのこれまでの自分を振り返ると、思い当たることが多々あり、胸が痛みましたが、竹下先生の語られる言葉は、私のような未熟な親を責めるためにではなく、子どもの命への真摯であたたかい愛情に満ちたまなざしから発せられているものだと感じました。代々伝えられてきていた家庭料理が、どのような社会的背景の中で失われてきたか、今の子どもたち、若い人たちの置かれている危機的な状況のお話を聞きながら、自然と自分の歩んできた道のりに思いを馳せ、自分の中にある葛藤の原因についての気づきもありました。同時に、親から料理を教わらずとも、自ら学び、我が子に教えた人の話など、環境に負けずに立ち上がった逸話の数々に励まされました。
川島さんの作品づくりにかける想い、竹下先生のお姉さまとは知らず、鳥山先生に出会っていたお話も興味深かったです。
本当に充実した時間をありがとうございました。竹下先生を始め、この場を設けてくださった皆様に心より感謝申し上げます。