親の講座

本校は、子ども、教師、親、すべての人の学び舎として、多くの学びを提供していきます。

その考えから、親が学ぶことのできるさまざまな講座が開かれています。これによってシュタイナー教育をより深く理解していくことが可能になり、家庭での子育ての支えになる人間学を学んでいくことができます。さらに、学年末には親の学びの発表会が開かれます。子どもたちの前で親の学びの集大成が披露されるのは、子どもたちにとても大きな喜びになるでしょう。

◇親のための講座

<現在行われている親のための講座>

シュタイナー教育入門 (火曜・木曜)
オイリュトミー 週1回(初級は隔週)
親の初級講座 週1回
親の上級講座 週1回
芸術実践 隔週

◇シュタイナー教育への理解

子どもが学校で受けている教育の内容、また先生がどういう考え方で授業を行っているかを理解せずに、家庭で子育てをすることはできません。

とはいえ親御さん自身は、ベースとなるシュタイナー教育を経験したことがない方がほとんどです。そのため、少しずつでも親自身がシュタイナー教育を理解していく手掛かりになる場をつくることが重要だと、私たちは考えました。

【シュタイナー教育入門】では、「子どもの成長」「バイオグラフィー」「気質」「高等部生物」「現象学とスケッチ」「オイリュトミー」「絵画・線描」「文章課題レポート」といった授業を通して、シュタイナー教育の根幹と全体像を学びます。

定期講座以外にも、シュタイナー教育について親が学べる機会は多く設けられています。「クラス会」では先生方から直接話を聞くことができますし、親同士で共有して話し合うこともできます。また、親の合唱や手仕事などの自主活動も学びの場と言えるでしょう。その学びは必ず自身の子育てに生きてきます。

たとえば、8年生、9年生くらいの思春期の子によく起こるのが、あれができない、これができないと言って何にでも反抗するというものです。ここで教師が伝えるのは、「今、お子さんの成長段階はこういう時期です。働きかけはしますが、すぐに変わることを要求しないで待ちましょうと」いうことです。すると、11年生、12年生くらいで本当に変わってきます。

シュタイナー教育の根底にある、人間の成長に関する共通の理解があれば、その時々で何が起きても、親が一人で悩んだり、あせったりする必要がなくなります。けっして何もしなくていいわけではありませんが、親が気持ちの面で慌てないことが子どもの安定にもつながるのです。

この学校の特徴としてあげられるのが、親と教師、子どもの距離が非常に近いということです。教師は親と一緒に子どものことをとことん考えますので、何かあったらすぐに相談してアドバイスをもらうことができます。学校での教育と日常の家庭における教育とで、多少違いがあっても、シュタイナー教育という指針を軸にすることで、子どもにとっては学校と家庭がつながって感じられるはずです。

面白いのが、親同士でも悩ましい子ども思春期を「ついに来た」と楽しめるようになっていくことです。実際、親は家庭で毎日子どもと対峙するので大変です。それでも一歩離れた視点から、子どもの成長をほほえましく感じられるのです。それは、たくさん先生や親同士での助け合い、教え合いがあるからだと言えるでしょう。

◇より深く学びたい人は

さらに深くシュタイナー教育を学びたい方には、以下のような講座が用意されています。

□教員養成コース(土日基礎コース)

シュタイナー学校の先生になるための基礎コース。シュタイナー教育の特徴や背後の考えにおける基礎的な内容を、講義と体験授業、芸術実践に取り組むことで体験し、学びます。全日程受講者には、受講修了証をお渡しします。終了後、希望される方は、さらに「教員養成 実習コース」に進むことができます。

この講座は、公立学校の教師や教師を目指す学生、大学教授、主婦、地方でシュタイナー教育に根ざした学びの場をつくりたい人など、広く、多くの方々に開かれています。

□「教員養成 実習コース」

講義、芸術実践、実習を行うコース。この講座はドイツベルリンシュタイナー教員養成学校との連携で行われ、卒業生は「シュタイナー学校教員免許」を取得できます。
本校にも、はじめは親の立場から少しずつ学んでいき、学童や音楽、手仕事の教師になった方もいます。

□上級講座「教員養成概要」(理論)

初級講座である【シュタイナー教育入門】の内容からさらに発展して、「一般人間学」「瞑想」「神智学」といった深い内容を学んでいきます。