よくある質問(幼児部)

1.シュタイナー教育は、特定の宗教に基づいているのでしょうか?
特定の宗教には基づいていませんが、すべての宗教の根幹にある生命への畏敬の念を大切にしています。園の行事では、日本の文化を体験できるよう配慮しています。また、保育室には子どもを守り育てる母と、安心してそこにいる子どもの像の象徴として、母子像の絵が飾られています。
2.なぜ、宮澤賢治とシュタイナーなのでしょうか?
わたしたちは、現代の教育問題の解決として、賢治の授業や言葉に示された人間としての生き方、精神に、多くのヒントがあると考えています。そして、この賢治の人間観は、子どもの学びの視点から捉えたとき、ドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱する教育の人間観、カリキュラムとまさしく一致すると考えています。

賢治は人間の精神のあり方を「農民芸術概論綱要」や童話・詩などに記しましたが、具体的な教育の道筋、年齢ごとのカリキュラムは示しませんでした。シュタイナー教育には、この賢治の精神の教育的実践があると、私たちは考えています。

3.東京賢治シュタイナー学校 小中学部・高等部との交流はありますか?
小中学部・高等部の発表を見たり、一緒に行事に参加したりするなど、大きい学年のお兄さんお姉さんとのかかわりの機会を設けています(人形劇・オイリュトミー)。

また、お子さんの育ちを一貫して見守ることができるよう、幼児部の保育者と小学部の教師とが連携をとっています。

4.入園奨励金はもらえますか?
入園奨励金とは、自治体によって認可幼稚園に入園した際に、各家庭に降りる補助金のことです。自治体によって扱いが異なりますので、お住まいの自治体にお問い合わせください。
5.国内のシュタイナー幼稚園との関係はありますか?
国内においては、日本シュタイナー幼児教育協会に加盟し、他のシュタイナー幼稚園と合同の勉強会や連携をとるほか、福岡・山口・山形にある賢治の学校シュタイナー園との連携も取っています。
6.子どもにテレビやスマホの動画などは、絶対に見せてはいけないのでしょうか?
テレビを見たりスマホの動画を見たり、CDを聴いたりしなくても、子どもは本来自発的に遊ぶ力を持っていますから、幼児期にメディアは必要ないと思います。それは、いくら内容が子ども向けのものや動物、音楽番組だとしてもメディアという媒体を通しているという点では同じです。メディアに触れることで、この時期にしか育たない様々な力がそがれてしまう心配があるのです。お子さんが成長して、上手にメディアと付き合えるようになってから、取り入れていけばよいと思います。

でも、一番大切なのは、幼稚園の先生に言われたからではなく、お子さんの一番身近にいるお父さん、お母さんがそのことについてしっかりと考え、心から納得できる対応をすることです。そのためには、幼児期の子どもについて知り、何が相応しいのかを話し合っていくことがとても大切だと思います。園では皆でそういった子育ての課題を話し合い、考える機会があります。

7.子どもの要求にどこまで答えたらいいのかわかりません。
その要求は、どんなものでしょうか。「(夕方だけど)まだ遊びたい」「(お母さんは買いたくないけれど)おやつを買ってほしい」「(夜遅いけれど)もっと絵本を読んでもらいたい」…例えばこのような要求ならば、それは子どもに任せるのではなくて、大人がしっかり決めてあげる必要があります。なぜなら、私たち大人には、子どもを健やかに育てる役目があるからです。遅くまで遊んだり絵本を何冊も読んでいたら、眠るのが遅くなり生活リズムが崩れますし、お母さんがお子さんの健康を考えて、食べさせたくないおやつを買う必要はないのです。子どもの要求は、その場の衝動的な思い付きであることも多いものです。その子にとって本当にそのことが必要なのか、そうでないのかは、見極めが大切ですね。

子どもの要求を受け入れないことで、子どもを拒否したり、自主性を阻むのではないかと思うかもしれませんが、それは違います。幼児期の子どもについて知っていけば、何を中心に考えて対応したらよいか、ということがはっきりとわかってきます。

8.幼稚園に通いながら習い事をしてもよいでしょうか?
当園では、子どもの毎日のリズムを大切にしています。園に毎日来て過ごすだけでも、子どもは様々な場面でドラマチックな瞬間を体験しています。自然素材のおもちゃや戸外の自然の中で友だちと一緒に遊ぶこと、そしてその生活を毎日繰り返す、それだけで幼児期の生活としては十分です。そうなると、それ以上に習い事をするということは、子どもが疲れ果ててしまうことにはなってしまわないでしょうか。

子どもがしっかり遊び、休み、また元気になってしっかり遊んでまた休み・・というような心地よいリズムが、毎日同じように流れていくことは、子どもに安心をもたらしますし、忙しい世の中だからこそ、大切だと考えます。

そのような先々の成長を見据えたうえで、お子さんの習い事を検討される場合は考えて頂きたいと思います。

9.シュタイナー園の親は園の仕事で大変だと聞きますが・・・?
もちろん、何よりも親の方の最優先課題はお子さんを育てることですから、そのことにエネルギーを注いでください。その上で、園生活を支えるために必要なことは、「できる方たちにできることを」お願いしています。一人で抱え込まず、共有していくことを大切にしています。「大変」と感じることはオープンにしてもらい、話し合い、どうしたらよいかを、親も教師も一緒に考えます。

親も教師も一緒に作る園という場所は、子どもの成長を真ん中にしたときに、様々な関わり合いによって、豊かな実りあるものが次々と生まれていくように思います。子どもが毎日の園生活で、様々な友だちと関わりながら共同体を育んでいくように、私たち大人も、お子さんが在籍される3年間で豊かな共同体を、子どもたちのための様々な仕事を通して互いに育んでいけたらと思います。