8年の学び

テーマ

より開いた意識で外の世界に向かえるよう
一人一人の内面の形成を支えていく時期。

学年の特徴

8年生は知力が自分の内面に向かい、感情世界ができあがる時期です。内側に籠り、誰も立ち入れない自分だけの世界を創りあげていきます。

ただし、まだ心が完全には自立していないため、楽しい日があればひどく落ち込む日があるように、感情の起伏が激しくなります。一番荒れる時期でもあり、好き嫌いも激しくなり、自分の価値観を周囲に押し付けるようにもなるでしょう。どうしても気持ちが内側を向くので、授業ではその意識をできるだけ外側に向かせるような内容になっていきます。内面の成長を支えるために、ますます外の世界について学んでいく必要があるからです。この時期は自分の内側で起きていることを、外の世界でも同じように体験することが大切なのです。

学年ごとの教科

国語

江戸時代、明治時代の文学作品を聞き、読んでいきます。古典文法や叙事詩、戯曲も取り上げ、また、8年間の総まとめとして劇の上演を行います。これは、普段の自分とは違う感情を表現することを通して、自分の感情に対して客観性が持てるようになることができ、また自分ではない誰かを演じることで、違う自分を発見することにもつながります。同時に共同作業で、みんなで助け合ってひとつのものをつくっていくことで社会性と行動力が身につきます。8年間のクラス担任がこの劇を指導し、それが卒業イベントにもなります。

数学

自分の内面のルーツを探していくために、平方根や一次関数、体積を学びます。幾何学の世界はより立体的になり、平面的な幾何学の授業から、プラトン立体についても学んでいきます。調和がとれた比率を追及していく黄金分割も学んでいきます。

歴史・地理(社会)

人間が使う道具から産業的生産方法の移り変わりを学んでいきます。蒸気機関の発明により、機械で動く機織り機、紡績機、蒸気機関車の発明など一つの発明は次の発明を引き起こす原因になることを学びます。同時に当時の労働者の生活とそこで出てくる社会的問題についても取り上げます。お話の時間では、産業革命に関わった人の人物伝を聞きます。日本史では江戸幕府の成立、江戸時代の人々の暮らし、明治時代から世界大戦までを含んだ現代までをひと通り学びます。地理では世界がさらに広がり、アメリカ大陸やアフリカ大陸など、全大陸を学びます。

人間学(骨学)・化学・物理学(理科)

8年生は身体が成長すると同時にコンプレックスが生まれる時期です。コンプレックスを乗り越え、身体の叡知を知るために、人間学の授業が行われます。これによって自分の身体を受け入れられていくようになります。化学では人間の体を維持する栄養に入っていきます。でんぷん、糖、たんぱく質、脂質です。物理学では様々な事象の関係をつなげていく練習として、光学、電気学、流体力学を学びます。

音楽

8度の雰囲気を学びます。また、4年生~7年生までの課題の継続と、リズム、拍子の体験や音楽理論、音楽史も学んでいきます。

手仕事(技術家庭)

ミシンを導入し、衣服をつくっていきます。歴史の授業で学ぶ産業革命でもミシンや紡績が出てくるので、それと連動して機械を扱えるようになることが目的です。

木工(技術家庭)

簡単な木工道具や電動工具を使って、自分の決めたテーマで作品づくりをしていきます。

体育(保健体育)

骨格を意識した全身運動や陸上競技を行います。

英語(外国語)

作文や和訳、文法、読解など、英語授業の包括的な内容を学びます。

練習

エポック授業の内容を深め、定着させるためのもので、主に国語や算数の学習の中で漢字や計算の練習など、反復練習の必要なものを集中的に行います。

オイリュトミー

7年生に引き続き、内面と外の世界との間の表現や動きを体験します。「音楽のオイリュトミー」では名曲と言われる大作に取り組み、複雑なフォルムに音符の音を合わせて、より一層音楽的な芸術表現をしていきます。「言葉のオイリュトミー」では、喜怒哀楽などの人の魂の表現を学び、自然と人との照応を表す詩やドラマ性のある詩、物語を動き、表していきます。銅の棒練習はさらに続き、身体から空間へと意識を広げていきます。

8年生ではクラス担任との最後の取り組みの一つとして、劇の公演があります。担任の先生と共に台本を選び、キャスティングを行い、練習に入ります。照明から大道具小道具、ポスター制作まで、演技以外のすべての作業に関わるため、総合的な作品作りへの意識が培われます。さらに思春期のこの時期に、演技を通して自らを表現することで、内的自身と積極性が養われていきます。

8年生プロジェクト

8年生の生徒が自分自身で選んだ実践的テーマを、一年間かけて取り組み、発表するプロジェクトです。建築、編み物、写真、家具製作、被服製作など、様々なジャンルの幅広いテーマが発表されます。この一年間で生徒の自主性、積極性、行動力と計画性、忍耐力、想像力、思考力が培われるだけでなく、人前で発表することで、プレゼンテーション能力も養われます。

自然の中の限界体験アウトドア

8年生では、自然界をより深く体験し、意志の力をつけるために、自然の限界体験として、アウトドアの学びがあります。川でのカヌー体験や海山での水泳や登山、雪野原でのクロスカントリーなど、様々な体験をすることで、生徒の行動力と判断力、他の人との協調性が養われていきます。

学年ごとのイベント

卒業劇、8年生プロジェクト、アウトドア