手仕事

指先に知性が宿る

目的

「手仕事こそが知性です」というシュタイナーの言葉通り、指先には知性が宿ります。手が動くと脳も動くのです。実際に、1年生から始まる編み物は、12年生の思考と関係しています。指の動きが知的能力のベースなので、幼少期からきちんと指先を動かしている子どもは、高等部で通常では想像できない射影幾何学の世界や数値の世界までも想像できるようになります。
幼少期から始める手仕事が、大人になったときの論理的思考に結びつくのです。手仕事は本物のインテリジェンスの教科とも言えます。巧みに手を動かすことによって、シナプスが増え、多岐にわたって脳が目覚めます。

特徴

手足を器用に動かすことに重点を置くシュタイナー教育において、手仕事の教科は大切な専科のひとつです。低学年では編み物や鉤針編みに取り組み、手先の器用さだけでなく、集中力も養うことができます。まさにその作業が知的能力の土台になります。4年生から裁縫作業が始まり、クロスステッチから衣服製作まで発展していきます。

つかむ、ちぎる、にぎる、ねじる、折るなど、巧みに指先を使う能力は、スマートフォンなどの普及によって、現代人が失いつつある能力のひとつになっています。それでも、幼少期からきちんと手仕事の技術を身につけておくことで、家にいるときもただ受動的に時間が過ぎるのではなく、常にクリエイティブに何かを生み出せる人間、“自らつくる人間”でいられます。

育まれる力

知的能力の向上、つくり出す力