親と教師がともに学ぶ
親と教師が学ぶために
わたしたち「東京賢治の学校 自由ヴァルドルフシューレ」の親と教師は、子どもたちが生き生きと学べるように、心を合わせ、知恵を合わせて学校を創っています。子どもを良く観察し、子どもにとって今何が一番必要なのか、「ほんとうのすきとおったたべもの」(宮沢賢治「注文の多い料理店」序」は何か、これから子どもは何を必要とするのか、今と将来をもしっかりと見据えて日々新しく学びの場を創りあげ続けています。
「親と教師が創る学校」というのは、この国ではあまり前例がないことでしょう。日々時々がわくわくどきどきするような手探りの取り組みで、お互い協力し、またお互いに力をつけ合って、今日まで歩んできました。この学校づくりへの大きな導きとなっているのは、もちろん子どもたちですが、ドイツのシュタイナー学校の親や教師たちの存在、鳥山雅代さんのコーディネイトや通訳の援助ぬきには語ることができません。そこには、親と教師が日々創り出している強いエネルギーと行動力、充実したカリキュラム、子どもを見るときの人間観など、実績を伴った方法論がたくさんあります。さらにシュタイナー教育の人間観は、教育に携わる人だけでなく、どの人にとっても人生の最高の導き手となってくれるものといえるのです。
ドイツと日本、遠く離れていても、学べば学ぶほどに、日本にあった形で創っていくことが可能になっていくのです。私たちに問題を突きつけ、成長を要求する子ども。この愛すべき子どもたちが、私たちの学びを深めてくれるのです。
親としての学び(シュタイナー教育ゼミナール委員会より)
教師は教師研修、社員は社員研修、職人さんは親方から研修と、どんな分野もどんな時代になっても、1人前になっていくには、それにあった研修が存在します。
しかし親が一人前になるにはどこで学んだらよいのでしょうか。しかも代々受け継がれた家庭での子育てや地域での子育て力が弱体化した現代では、そういう場を持ちにくい現状があります。
そこでわたしたちは、子どもが学校でたくさんのことを学んでくるように、親も学校で親になっていくたくさんの学びができる場をつくりました。
学びのテーマ・内容は、賢治の学校で月1回開かれるクラス会(保護者会)や教師との毎日の連絡帳のやりとり、ゼミナール事前勉強会などを元に、親と教師で創っていきます。
このゼミナールは、私たちが本当の「大人」「親」になっていくことのヒントを得るための学びの場です。もちろん単なる知識にとどまる学びとしてではなく各自、自らが成長していく道を切り開いていけるような学びです。
人にはそれぞれの課題と答えがあります。ですからゼミナールはそれを通して私たちが自分で考え、試行錯誤しながら一人で、同時に皆とともに答えを見つけていくことを目的としています。そして当然マニュアル化するものではありません。

