よくある質問への答え
1. なぜ、賢治とシュタイナーなのか?
わたしたち現代の教育問題の解決が、賢治の授業や言葉に示された人間の生き方、精神の中に、多くのヒントがあると考えています。この賢治の精神を子どもの学びから見ると、ドイツの哲学者 ルドルフ・シュタイナーが提唱する教育の人間観、カリキュラムと重なり合うのです。
賢治は人間の精神の在り方を「農民芸術概論概要」や童話・詩などに記しましたが、具体的な教育の道筋、年齢ごとのカリキュラムなどは示していませんでした。シュタイナー教育には、この賢治の精神の教育的実践が息づいているのです。
2. シュタイナー教育は、特定の宗教に基づいているのか?
特定の宗教に基づいていません。授業では幅広い国の文化や宗教を学びますので、教室によっては宗教画や仏像の写真が飾られています。
3. どんな教師が教えているのか?
担任教師:日本での教員免許(小中高いずれか)を持ち、尚且つシュタイナー教育をドイツまたは日本で学びました。またドイツから毎年来校する多くのシュタイナー教育の第一人者たちから、日々学び続けています。
専科教師:音楽・能・手仕事・オイリュトミーなど、それぞれの教科の専門家が授業にあたっています。
4. 学籍はどうなる?
義務教育期間の子どもたちは、地元の公立学校に学籍を置いています。賢治の学校入学時に、各家庭で保護者が地元の公立学校の校長と面接し、学籍を認めるようお願いしています。場合によっては、賢治の学校として、在籍校に出向いて説明することもあります。
出席に関しては、賢治の学校での出席が在籍校の出席として認められる場合もありますが、たいていは長期欠席、不登校扱いになっています。
5. 卒業は?
義務教育期間に関しては、すべての子どもに卒業証書が在籍校から発行されています。
6. 通学定期は出るの?
NPO法人の学校の通学証明では購入できません。義務教育期間中は、在籍学校から通学証明を出してもらう必要があります。賢治の学校を実習先とした通学証明で通学定期を購入します。
*「在籍校での出席扱いに関して」・「通学定期に関して」は、NPO法人の学校でも認められるよう、働きかけています。
7. 公立学校との関係は?
在籍校や地元教育委員会に、保護者が定期的に子どもの学びの様子を報告するなど、関係を積極的に築いています。また、学習発表会などに案内し、実際に子どもの姿を見てもらえるように働きかけています。立川市教育委員会には、年度の初めの学校としてあいさつに出向いています。
8. 卒業生は?
第1期生 2009年3月 5人卒業
うち3人は13年生(大学受験コース)を経て4年生大学に進学。 2人はドイツ・シュトゥットガルトのユーゲントゼミナールに進学。現在1人は帰国し、スーパー・エキセントリック・シアターの研究生。
第2期生 2011年3月 7人卒業
うち2人は専門学校進学。3人はドイツに留学。2人は13年生に進学して、医学部と国立大学を目指して受験勉強中。
9. なぜ学校法人ではないのか?
将来的には学校法人、あるいは、法的に認められた学校になることは目標としてあります。
しかし、法的に学校として認められるためには、校地校舎の設置基準が非常に高く、私たちのような小さな学校や一般市民が「学校」を設置することは非常に難しい状況なのです。
学校法人になることだけを目標として掲げると、学校法人になるために様々な条件をクリアすることに翻弄されてしまう恐れがあります。私たちが第一優先にすべきは、今通ってきている子どもの学びが保障されること、そして、教育実践がさらに充実したものになることです。立派な建物を手に入れて法的に保障された学校になることではありません。
しかし、今後、「学校」のあり方や教育改革が求められていく中で、法律や制度がどのように変化していくのかはわかりません。私たちは、このように変化していく時代の先を見通しながら、私たちの学校がいつか社会的に認められることが、子どもたちにとって、とても重要なことであることをいつも念頭において、日々の学校づくりに取り組んでいかなければならないと考えています。
10. 大学受験はどうなる?
10年生、11年生で高等学校卒業程度認定試験を受けます。昨年の卒業生は、12年生の夏には全員が合格しました。
そして、希望する者は大学受験準備のための13年生コースに進むこともできます。13年生の授業料は、今年度は年間で462,000円です。(教材費は別)
11. NPO法人から構造改革特区を活用して学校法人になった例
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学校法人シュタイナー学園:2005年4月開校 神奈川県相模原市
(前身 NPO法人東京シュタイナーシューレ) -
学校法人東京シューレ:2007年4月開校 東京都葛飾区
(前身 NPO法人東京シューレ) -
学校法人北海道シュタイナー学園:2008年4月開校 北海道豊浦町
(前身 NPO法人いずみの学校) 他

