シュタイナー学校のクリスマス

1・2年生の生徒たちは、「アドベントガーデン」というクリスマスの儀式を体験します。

入学して初めてのアドベントガーデンの後は、息子と静かに過ごしたくて、早めに帰宅しました。家に戻ると息子は、「今日ね、こうやってリンゴを持ってろうそくの火に近づけてね・・それから・・」「先生は真っ暗だからって言ったけど、8年生の“導きの天使”がお迎えに来てくれたから大丈夫だった」「こっちに“導きの天使”がいて、ここに1年生が座って、すぐ後ろで8年生が楽器をひいてくれたの。バイオリンは〇〇君と〇〇さん、フルートは○○君。〇〇君は大きな笛・・・」よほど印象に残ったのでしょう。その日にあったことが溢れるように、身振りも交えながら話してくれました。

「これが僕のリンゴ」と、うれしそうに持ち帰ったリンゴろうそくを見せる息子。心の中で(うんうん、それは昨日、母たちが磨いたリンゴだよ)と思いながら、食卓に置いてろうそくに火を灯しました。1・2年生の保護者が、上級生の保護者に教わりながら約30個のリンゴを磨き、芯をくりぬいて、蜜蝋ろうそくを立てて、前日に準備したものです。

たくさんの気持ちを込めてリンゴろうそくを作りました。

シュタイナー学校に入って、私はクリスマスの捉え方や過ごし方が変わりました。アドベントガーデンでは、子どもたちは緑の葉の渦巻き道を通って、たどり着いた先に灯る火を自分のリンゴろうそくに移して、また道を戻ります。ろうそくのほかは明かりのない暗い道を、光を求めて一人で歩み、そして火をいただく静かな時間・・言葉では表しきれない感覚として、子どもはその意味を受け取っているようです。私もこの時期ならではの暗さや静けさを大切にしたいと思うようになりました。

前日の夕方、1~3年の保護者で心静かに渦巻きの道を作りました。

去年までは幼児部で先生方と保護者たちに見守られてのアドベントガーデンでしたが、1年生となった今年からはもう保護者の参加はありません。その代わりに大好きな憧れの8年生(中学2年生)が導いてくださいました。

この体験から得られたものは大きな覆いとなって、子どもたちを守ってくれるように思います。そして覆いの中で子どもたちが安心して学び、成長していく姿に触れて、私もまた心安らぐのを感じます。

1年 保護者