教員インタビュー:石川野惟

石川野惟

担任:8年生
専科:体育

「ものすごく大変で苦しいけれど、ものすごく面白い」

◆教員養成講座を受けたわけ

ここに来る前は、養護学校の介助員をしていました。
そこにいた先生が、昔当校の保護者で、この学校やシュタイナー教育の話を色々と教えてくれました。
自分が受けた授業と違う! 面白そう! と興味を持ち、当時24歳で自分のやりたいことを模索中だったこともあって、ぜひ携わってみたいと思いました。

そこで、学童の先生などをやらせてもらいました。
そして28歳くらいになって、そろそろ進路を決めたいと思っていたときに、当校で、それまでドイツで行っていた教員養成コースを日本で始める、という話がありました。
教師になるとはっきり決めたわけではなかったけれど、自分を変えたい、自分の芯を確立したいという想いがあって、受講を決めました。

◆なぜシュタイナー教員になることを選んだか

教員養成コースを受ける中で、初めてじっくり授業を見学したり体験させてもらって、改めてすごく面白いと感じました。
今でもよく覚えているのが、実習で初めて教壇に立ったときです。
子どもたち全員の目線が、全身全霊でまっすぐ向かってきて、なんだこれは、と衝撃を受けました。
「先生」でいなければと思っていたけど、この目線の前では取り繕えない。常に自分自身でいなければいけないんだと痛感しました。

3年間の教員養成コースを終えて、まずは体育の専科教師をやらせてもらいました。
そして、担任教師にも興味があった中で、当校創設者の鳥山敏子先生が、3年生担任の途中で亡くなるということがありました。そこで、そのクラスは色々な教師が協力しあって担任をすることになり、低学年のときに担任の補助を、7年生のときに副担任を、8年生で担任をさせてもらうことになりました。
とても大変でしたが、そこでの経験の中で、「あ、教師になろう」と決めました。

 

◆教員になって感じたこと

実際に教師になって、「自分自身でいること」を学んでいます。毎日、子どもたちに教えてもらうことがたくさんあります。
自分が不安定だと彼らも不安定になったりして、夜、布団の中で涙したことも……。
そんな風に、ものすごく大変で苦しいけれど、ものすごく面白いとも感じています。
子どもたちが成長していくのが本当に喜びだし、皆自分の子どものように思っています。

◆シュタイナー教員の魅力

7~8年生を担任すると、思春期なので、何でも「面倒くさい」が最初に来るんですよね。
でも、友達との関係や、行事などの経験を積み重ねていくと、子どもが変わっていく瞬間があるんです。それがとても嬉しいし、面白いです。

教員養成で学ぶ内容は、難しくてすぐには分からなかったものもありましたが、実践や日常の中で「そういうことだったのか」と分かるときがあり、それがまた面白いと感じています。
常に学び続けることができるし、自分の中でだんだんと繋がっていくことが多い。
これからも学んでいきたいと思っています。

 

◆プライベートの楽しみ方

当校の教員になってから、結婚して子どもが二人生まれました。
だから、今の趣味は子どもと遊ぶことです。
今は、自分一人で何かするよりも、家族と過ごす時間が楽しいなと思っています。

◆教員になりたい方へのメッセージ

勇気を出して一歩踏み出すことで、知らなかった世界が広がっていくのは、すごく面白いですよ。
今の生活が崩れるのは怖いかもしれないけれど、新しい世界を、自分も見られるし、人に与えることもできる仕事だと思います。
ぜひ、一緒に新しい世界を見ましょう!