アドベントガーデン

シュタイナー教育のクリスマスの行事「アドベントガーデン」。
この時期、闇の中から新しい光が生まれることを,一人一人の心の中でも体験する、大切な行事です。

12月に入り、部屋のカーテンも温かな薄桃色から冬を連想させる濃い青色のカーテンへと変わり、季節の変化を感じながら一日一日を丁寧に過ごしてきた子どもたち。

2学期最後の今日は、静かで暗い部屋の中を一人ずつ、針葉樹の葉の渦の道を歩きます。
先生にりんごろうそくを手渡され、みんなに見守られながら、中央にあるろうそくに火を灯しにいく。
暗闇の中を歩くのは、勇気がいることです。

緊張している子、ニコニコ歩く子、早足な子、ろうそくを置くところがわからなくて戸惑う子、みんなその子らしさ。

一番最後に歩いたわが子は、みんなが渦巻の道の途中に置いてくれた、りんごろうそくの灯りの中を歩かせてもらいました。
手元や周りにも気をつけながら、丁寧に静かに歩みを進めていくわが子を見て、3年間の成長を感じました。

最初のアドベントのときは、クラスで一番小さかった。
緊張で、ドシドシと足音を立てて早歩きでりんごろうそくに火を灯しにいったのは、年中の時。
年長で最後の今年は、気が付けば身体が一番大きくなって、年少の弟妹の背中を支える側に。

毎年、この行事で感じるのは、安心感と勇気です。

わが子のことも、他の子のことも、心から見守ってくれる大人たちの中で、
その子らしさを見せながら、歩いていける。

そんなたんぽぽこどもの園の育ちの場に感謝しています。

(年長保護者 F)

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