小人さんを作ろう

シュタイナー園に通っていると、いつの間にか子供たちの日常の中に登場し始める「小人さん」。

子供たちのファンタジーの世界の象徴のような、愛らしい存在です。

あちこちにある小人さん。そもそもこの小人さんはいったいどんな存在なのでしょうか。

この度は、我が園の子供たちをいつも見守って下さっている嶋村先生をお招きして

小人さんについて学び、そして作ってみるという会を開催して頂きました。

「今回は『型紙』のない小人さん」を作ります。と、嶋村先生。

どこへ行くにも地図を開くことなく、携帯電話が答えを教えてくれるとても便利な世の中です。

だからこそ、今日は少し違った体験をしてみましょう。

物事の、「成り立ち」「原理」が分かっていれば、型紙がなくてもできるのです。

原理がわかれば、あとはバランスを整えるだけです。

型紙を使わないということは、感覚器を使うこと

自分の持っている感覚を開いて、大きさバランスを見ながら作ってみましょう。と、

とはいえ、見本はあります。

バランスをとってやっていけば、どんな大きさもうまくできますよ。

そう言って、ちいさな紙とフェルトを出してくださいました。

子供は模倣をするけれど、計ったりして作らない

ものを見る力、感覚器を使う力を養う、シュタイナー教育にも通じますね。と、

最初は大地の色でもある茶色で作ってみましょう。

小人さんの、ひげや髪の毛は、猫さんと同じ感覚器なんです。

ヒゲが長いほど若い小人さんなのです。

小人さんのお話も交えながら、小人さんとは何かということ、

子供達にとってどんな存在なのかということも学びます。

草木で染めた優しい風合いのフェルト、柔らかい手触りの羊毛

チクチクと無心で針を動かし、手仕事をするのは幸せな時間です

ほんの数時間ですが、思い思いの可愛らしい小人さんが出来上がりました。

(年中保護者 K)

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