入園式

たんぽぽこどもの園の入園式を言葉で表現するのは難しい。

どんなに美しい言葉を選んでも、どんなにたくさんの言葉を紡いでも、

ただあの場所にいるだけで、心の奥が満たされていくような

そんな温かな空気を、取りこぼさずに表現することはできない。

やさしい歌声に導かれ、始まった入園式。

「あなたがここに来るのを待っていましたよ」

先生から手渡されるやわらかな首飾り。

「おめでとう」

在園児が、届けてくれる野の花。

嬉しそうに受け取る子。コクンと頷く子。恥ずかしそうに微笑む子。

緊張した表情で、母の手をぎゅっと握る子。

泣きそうになりながら「いらない」と表現する子。

交わされた言葉は少なくても、あの場は、声にならないたくさんの言葉で満ちていたと思う。

その声をしっかり聞いてくれて、受け止めてくれた先生たち。

「大丈夫だよ」と見つめていた年中・年長児。

そんな言葉にならない温かな関わり合いのすべてが、

春風のようなやさしい空気をつくっていたのだと感じる。

園庭に出ると、在園児の保護者の方々が待っていてくれた。

たくさんのおめでとうを頂いて、たくさんの笑顔がはじけた。

空は透き通るような青。

ここから、この9人の子たちの、私たち家族の、新しい世界が広がっていくのだと思うと、

何とも言えない嬉しさが込み上げてきた。

本当に素敵な時間をくださったこと、心から感謝いたします。

(年小・年長保護者 父)