全校交流会

私が娘を入園させたかった大きな理由のひとつは、
入園前に見た、高等部の七頭舞でした。

一人一人の身体に流れる生命力に心を打たれ、
こんな風に若い時代を生きて欲しいと思ったからでした。

それにも関わらず、コロナ騒動が始まってから入園した私達は、
入園後一年間、学校を知る機会がなく
繋がりを感じられずにいました。

ですので、学校で大きな行事に幼児部を招待してくださることがとても嬉しかったです。

保護者と高等部のリレーが走りを競うという企画自体が心をくすぐられますし、
今年度卒園した知った顔の親の方がずらりと並び、
自然に応援にも力がはいりました。

生徒も保護者も全員参加のじゃんけん大会は
私の前には高校生、
後ろには知らない親の方々
肩に手をおくのは普通なら気恥ずかしいところですが、
こんなゲームを親も子供も入り混じってできることを、
大きな家族の中にいる様に感じていました。

幼児部の子供達が高等部の生徒におんぶされる企画は、
普通なら家族にはいない年齢差の兄弟の様な触れ合いを感じ、
子供達が喜ぶのはもちろん、高等部生徒の中にも、
母性や父性が湧いているのを感じ、
こんな風に相手を知って、思いあえる社会なら理想的なのに、
と感じていました。

全校交流会のあとは、学校でのマルシェに参加しました。
幼児部の子供達は、卒園した子供達の懐かしい顔を見たり、
園の先生がピザを焼く姿を見たりして大はしゃぎです。

12年生の保護者会が間もなく行われるコンテナの軒先で、
雨宿りをさせて頂きましたが、
子供達は大騒ぎで、私は内心、ソワソワとしていました。
『ご迷惑をおかけします』とお声がけした保護者の方、
理事の方、先生、みんな我が子のように微笑んで見守り
『構いませんよ』と返してくださいました。

また、卒園された生徒会長のお父さんが、
その場であったばかりでしたのに、
自身の子供達への想いを語ってくださいました。

こうして子供達の未来を真剣に考え、
互いの子供達を自分の子のように思いながら、育んでいけることをとても心強く感じます。
自然界の法則は子孫に未来を繋ぐこと、
どんな時も子供達が中心にある場所であることを願っています。

年中保護者 N母

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