第6回チャリティーコンサート

3月28日(火)、今回のチャリティコンサートは平日の夜18:30から、しかも学校は春休み中。初めての時間帯で何名参加していただけるか心配していたのですが(学校のホールはイベントのたびに折り畳み式の椅子を設置するので、集客数 がとても重要なのです)、嬉しいことに最終的に92名もの方にご来場いただき、6回目のコンサートを無事スタートすることができました。

演目は第1部がブラームス作曲の「美しきマゲローネ」後半。去年のコンサートは前半部分で主人公2人の運命がわからなかっただけに、ストーリーが気になります。前回は小森輝彦さんのバリトンによるドイツリート(歌曲)と鳥山雅代先生の朗読の共演でしたが、今回はヴィリギリウス・フォーグル先生のオイリュトミーと初めてコラボレートすることになり、井出徳彦さんのピアノと4人の競演が実現しました。

オイリュトミーは「美しいリズム」という意味で、唯一シュタイナー学校だけにある芸術教科です。学校の子どもたちに幼稚園から高等部まで行 われる、音楽や言葉を身体を使って表現するとても大切な中心教科です。

コンサートの第1部では、曲ごとに「朗読とオイリュトミー」と「歌とピアノ」が交互に演じられました。
鳥山先生の日本語による情感豊かな朗読とフォーグル先生の流れるようなオイリュトミーで、まず物語が観客の体の中に入ってきます。

その後に続く小森さんの歌声と井出さんのピアノは、これまでと違う何かを伴ってホールに響いてきました。歌の意味を想像で補う必要が無くなり、歌声の微妙な変化や抑揚、ピアノの伴奏をより集中して聞き取れているように感じるのです。
途中、わずかに2つのパートが重なる(オイリュトミーが終わろうとする中、歌が始まる)部分があり、それは歌声と舞踏が静かに響きあう 瞬間でした。

第2部が始まる前のフリートークで、小森さんが「オペラは主に母音で、リートは子音も加え、音でペインティングをする様に歌う」という話をされていました。学校で子どもたちは「にじみ絵」という技法で水彩の柔らかな色を重ねて絵を表現するのですが、その「にじみ絵」を連想させる、とも。

今回のコンサートでは、歌・ピアノ・朗読、そしてオイリュトミーという4つの表現が組み合わさって、ひとつの新しいペインティングあるいはにじみ絵の、何か萌芽のようなものが生まれたように思います。そうした瞬間に立ち会えるという、稀有な、幸せな時間を過ごすことができました 。

チャリティーコンサートは、教室をきれいにしたい!という親の思いから始まりました。これまで全教室のフローリング化は完了し、今回のコンサートの収益はこれから始まる学校の校舎修繕に役立てる予定です。
ご来場いただいたみなさま、工事に協力いただいたみなさま(これからの工事もよろしくお願いします!)、本当にありがとうございました。

(うたとピアノと〈今回は〉朗読とオイリュトミーのチャリティコンサート実行委員・10年父)