8年生小中学部卒業劇(12月3日・4日)

「精霊王のダイヤモンド」上演したのは8年生8名。

我が家の息子は家族に対して役柄も劇の内容もお楽しみにという方針、私たちはまっさらの状態で一観客として観覧。

この物語は19世紀の喜劇作家ライムントによるファンタジー。精霊王と様々な精霊達のいる世界に青年がやって来る。更なる宝を求めて旅に出るが・・・

8人はそれぞれの個性を指導の先生方に引き出していただき、存分に生かして複数の役に七変化、それぞれのベストを尽くして演じ切った。

2年生グリム童話、4年生旧約聖書、6年生ギリシャ神話、7年生狂言と喜劇的パントマイム。他にも学期毎の学習発表会で学びの紹介として小さな劇を演じて来た。

それぞれの劇はその時の学びのため行われたと思うが、その積み重ねが今回の舞台の基礎にもなっただろうか。上演後にクラス全員の幼い姿の色々を思い出し、この劇での立派な姿と重ねた。その成長を辿ると感慨深かった。

劇上演にはどんな作用があるのか?演じることにより学びを深める体験。他者を演じることで増える想像力や他者への理解。自分との出会い。場を仲間と共に作り上げる努力と喜び。「芝居づくりは子どもたちに互いに信頼しあうことを教えます」という一文を目にした。(「シュタイナー教育の創造性」ルネ・ケリードー著より)

この劇の上演にあたり、親たちも少しばかりお手伝いを担った。その中で、私たちもお互いの状況を思い信頼しあうことができたのなら嬉しい限り。

劇エンディングの歌の後に、子どもたちが歌うことを強く望んだという、かりゆし58の「オワリはじまり」を聞かせてもらった。何故この場でJ-POP?という当初の疑問はさておき、「もうすぐ今日が終わる、やり残したことはないかい」・・・という歌詞は心に染みた。どうしてこれを選んだのか子どもたち。精霊の国へ逝った私の身近な人が一緒に聴いて癒されているように感じた。

   

上演後、いつもカラッと陽気な義母の目に涙。親族割引はあったとしても、人の心を動かすとは、得難い経験。それだけのエネルギーをいま表に出したんだ、と子どもたちの成長を嬉しく思った。劇は舞台と客席の空間全体で作られるもの。観て下さった方の温かい気持ちが注がれて彼らは更なる力を出すことが出来た。本当にありがたいことだった。

(8年生保護者)